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【伊東GⅡ決勝】王者・古性 貫禄差し

 王者・古性の貫禄差し――。大阪・関西万博協賛GⅡ「第9回ウィナーズカップ」の決勝戦は23日、伊東競輪12Rで行われ、古性優作(34=大阪・100期)が優勝。賞金2890円(副賞含む)を獲得した。GP2勝、GⅠ8勝の古性だがGⅡ優勝は初。また9Rで「第7回ガールズフレッシュクイーン」(優勝賞金48万1000円)が行われ、熊谷芽緯(21=岩手・124期)が優勝した。

優勝した古性優作は神山雄一郎氏(右)と記念撮影に納まる

 真の勝者はやはり王者だった。万雷の拍手と称賛の声。激闘後、古性は勝ち誇るように両手を挙げて、サムアップで応えた。「寺崎君と番手を回してくれた村田さんのおかげ。お客さんの声でしっかり踏めました」と頭を下げた。

 ハイライトは何といっても最終バック。単騎の真杉が猛然と捲ってきた。〝真杉の優勝だ〟。誰もが思ったところ、チャンピオンジャージーを着た仕事人が一撃で止めた。表彰式でファンから〝お見事〟と声が挙がると、「凄かったでしょ、あれ」と自画自賛。また、神山雄一郎から花束を受け取った際に声を掛けられると笑顔を浮かべた。「〝バックのブロック凄かったね〟と言われました。でも、ブロックしたの神山さんの後輩なんですけどね(笑い)」とレンジェンドも絶賛する神業だった。

 後輩の進化も大きい。決勝で任せた寺崎とは今回3度の連係。直前も一緒に練習した後輩について、「今回は自分の状態というよりも寺崎君のレベルアップを感じた。向上心もあるし、僕を頼って大阪まで来て何かを盗もうしている。教えられることがあれば教えるし、僕も寺崎君に聞きたいことがある。切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と信頼を寄せた。

 これで賞金は今年すでに5000万円を突破し1位。2位が脇本雄太、4位が寺崎と近畿地区としても充実している。ただ、こんなものでは満足していないのが王者。「言ってもGⅡ。しっかりGⅠを獲れるようにまた頑張ります」と誰も見たことがない、はるか先を見据えた。

 ◇古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれ、大阪市出身の34歳。私立清風高卒。11年7月プロデビュー。通算成績は1113戦356勝。通算取得賞金は13億3185万円。主な優勝は第64、67回オールスター(21、24年)、グランプリ2021、2024(21、24年)、第37、38回全日本選抜競輪(22、23年)、第73、74回高松宮記念杯(22、23年)、第32、33回寛仁親王牌(23、24年)、第9回ウィナーズカップ(25年)。1㍍68、77㌔。血液型O。

 ◆次走 優勝した古性優作と真杉匠は高知記念(4月3~6日)、3着の新山響平は武雄記念(4月10~13日)。

 ◆売り上げ 今大会の売り上げは83億7314万6000円で目標の75億円を上回った。

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